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当社所属の奈良くるみ選手の2015 USオープンのツアーレポートをお届けいたします。
グレード:グランドスラム
開催地:アメリカ ニューヨーククイーンズ区
コート:ハードコート
日程:2015年8月31日~
エントリー時の奈良選手のWTAシングルスランキング:82位
女子シングルス
ラウンド | 対戦相手 | 国籍 | ランキング | スコア |
---|---|---|---|---|
本戦1R | アリーゼ・コルネ | フランス | 27 | 2-6/6-4/6-4 |
本戦2R | シェルビー・ロジャース | アメリカ | 154 | 4-6/4-6 |
今年のUSオープンは2回戦敗退という結果でした。
初戦でシード選手のコルネ選手に勝利した事は自分でもびっくりでした。ここまでアメリカシーズンで苦しんできた分とても嬉しかったです。相手の粘り強さにも負けず自分の展開に持ち込めた事が良かったです。
しかし2回戦は思うようなプレーが出来ないまま終わってしまいました。不調のサービスの事を気にしすぎてしまい、他のプレーまで悪くしてしまいました。その日できるベストな事をコートで出さなければいけなかったのですが、できない事を引きずり過ぎてしまいました。
長かったアメリカシーズンが終わりました。苦し事が多かったですが、課題も見えたのでまた前向きに頑張っていきたいと思います。
シンシナティでの怪我からニューヘブンでの前哨戦をやめたのでニューヨークにはUSOPENの10日前に入り調整を続けました。怪我も良くなり良い調整が出来た反面、実戦不足から不安をかかえての試合となりました。
初戦は27シードでテニスは技巧派でフィジカルも強いタフな相手でした。万全な状態でも勝つのが難しい相手なので正直奈良の状態から勝つことはあまり期待できませんでした。それでもベストを尽くして何かきっかけをつかんでほしいと思っていました。将棋の羽生さんの言葉で『直感』とはいきあたりばったりの思いつきではなく今まで積み上げてきた経験の中で最適な判断を選択をするものという言葉がありました。本当にその通りだと思い奈良には『直感』を信じてプレーするようにとコートに送り出しました。緊張と実戦不足からなかなかリズムに乗れなかったファーストセットが終わりセカンドセットから奈良は『直感』でプレーして勝利を掴みました。本当に大きく嬉しい勝利となりました。
2回戦ではランキングは落としていますが実力もある選手で予選から勝ち上がってきた勢いがありました。奈良も悪い状態でもベストを尽くすことを考えて試合に向かいましたがこの日は緊張と不安から以前から乱れていたサービスが修正出来ず頭がサービスでいっぱいになってしまいリズムを壊してしまいました。
まだ完璧な状態でなくても勝てる力がついてることに本人は自信をもちきれていません。そのことから試合の中でポジティブな気持ちよりネガティブな気持ちが大きくなってしまう場面があります。もっと成長していかないといけないですが、選手には選手にしかわからない不安やグランドスラムでのプレッシャーと戦っています。
まだまだ成長できますしこれから成長していく過程で悩み考えていくことから逃げずに共に戦っていこうと誓う大会となりました。不安を消し自信をつけるのは正しいことを継続して取り組んでいくしかありません。とにかく打ち込んでいきます。今後の奈良の成長に期待してください。
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