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覚えておきたい!新NISA講座 第4回 つみたて投資枠
2023年9月11日掲載
前回は、新NISAの成長投資枠を紹介させていただきました。
3回目は、新NISAによる「つみたて投資枠」についてご説明します。
「つみたて投資枠」は、長期目線で開始年令がけ早れば早いほど有効な投資枠です。
新NISAの「年間投資上限額」は「つみたてNISA」の機能を引き継いだ「つみたて投資枠」120万円、「成長投資枠」240万円の合計360万円。
生涯で、利用が可能な「非課税限度枠」は1,800万円で、そのうち、1,200万円までは「成長投資枠」として利用することができます。
例えば「つみたて投資枠」のみを利用する場合、120万円の年間投資枠を満額利用し、途中で売却しない場合、15年で1,800万円の「非課税限度枠」に達することになります。また「成長投資枠」を1,200万円の「非課税限度枠」まで利用する場合には、「つみたて投資枠」として利用可能となるのは、600万円までとなります。
「つみたて投資枠」の投資対象商品は、積立・分散投資に適した一定の投資信託になっております。
ここでは新NISA「つみたて投資枠」のメリットを3つの視点からご紹介します。
「つみたて投資枠」・3つのメリット
① 長期投資
投資において、個人投資家は、時間軸を味方にすることができます。法人や機関投資家は期間収益を求められます、しかし、個人は時間軸を長く取ることができます。
その時間軸を使って、金融商品を長期で保有することにより複利運用での投資が可能となり、中長期的に持ち続けることで、「価格変動リスクを抑える効果」と利息に利息が付く「複利効果」も期待できます。
※期間収益:区切られた一定期間のなかで獲得した収益こと。
② ドル・コスト平均法
毎月、定期的に1,000円など一定金額ずつ買い付ける方法です。株価(基準価額)が安い時は多く、高い時は少なく購入することになり、結果として平均の購入価格が下がります。また、長期投資にもつながる結果となり、この「定時・定額購入」を長期間行うことによって、損失のリスクが抑えられます。
相場状況によっては、もっと下落するのではないか?と人間の心理が働きもっと下がった時に買おう!と様子見になってしまい、買う機会を逃してしまうこともあります。機械的に買い付けることも投資の一つのチャンスではないでしょうか。
ドル・コスト平均法による購入方法は、全体の平均購入単価を平準化させる効果があり、長期的な資産形成を行っていく上で有効な方法のひとつと考えられます。
※ドル・コスト平均法は将来の収益を約束するものではなくまた相場下落時における損失を防止するものではありません。
③ 資産分散投資
「つみたて投資枠」の対象投資商品は、積立・分散投資に適した一定の投資信託となっています。一つの銘柄・商品にまとめて一度に投資するのではなく、国内外の株式、債券などに分けて投資することでリスクの分散につながります。
つまり、一つの商品の中で分散投資がされているので、一種類の投資信託を購入するだけで、様々な地域・種類の資産への投資が可能です。
詳しくは、安藤証券の担当者にお気軽に問い合わせください。丁寧にご説明いたします。
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