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覚えておきたい!新NISA講座 第1回 配当金について
2023年7月24日掲載
来年2024年の1月からNISAがパワーアップします。
この「新NISA」について最近様々な記事や告知で目にするようになってきました。
現在もまだ「NISA口座」をお持ちでない方も多いと思いますが、まず「NISA」のメリットについてご紹介します。
そも、NISAとは?
NISAとは「少額投資非課税制度」のこと。2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度です。このNISAでは毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して20.315%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。(金融庁ホームページから)
例えば、100万円の値上がり益や利子・配当金等の収入があれば、20万3150円が税金で差し引かれ、受取額は79万6850円となります。
この「税金」が免除され、そのまま100万円の利益を享受できるのが、「NISA」=非課税の強みです。1回分でも大きいですが、この利益が次の元本に組み込まれ、またさらなるリターンを生む「複利効果」を考えた場合、長期間にわたるメリットはどんどん大きくなっていきます。
新NISAの特徴
そして、来年2024年の1月から、「新しい少額投資非課税制度」(新NISA)がスタートします。
既に各金融機関による口座開設キャンペーンも始まり、次第に激しさを増すのは必至です。これからの半年は大事な助走期間になります。
そこで、まず知っておくべき特徴・ポイントは大きく下記の4点になります。
① 口座開設期間が恒久化
② 年間投資上限額の引き上げ
③ 非課税限度額1,800万円(つみたて投資枠600万円+成長投資枠1,200万円の併用合計)
④ 非課税保有期間が無期限に
ポイント!「上場株式の配当金を非課税で受け取ることが可能」
今回は「新NISA」の上記の4つメリットの中から、「配当金」について解説します。
通常の配当金は、「事業に使う大事な資本を害さず純粋な利益の積立である利益剰余金」から支払われます。先にも書きましたが、株式投資に関して配当金は一般的に20.315%の課税がされ、投資家の手元に届きます。
この「配当金」をNISAで「非課税にする」ことが可能になります。
そのためには、NISA口座で保有する上場株式、ETF・REITの配当金や分配金を「証券会社で受け取る方式(株式数比例配分方式)」を設定していただく必要があります。
ここで注意しなければいけないのは、他の証券会社で保有されているすべての上場株式の配当金についても、自動的に「株式数比例配分方式」が選択されることです。
(ちなみにNISA口座で購入した「株式投資信託の分配金」は受け取り方式を問わず非課税です。)
詳しくは、安藤証券の担当者にお気軽に問い合わせください。丁寧にご説明いたします。
解説動画『どう変わる⁉ 新NISA』
当社社員が「新NISA」をわかりやすく解説する「9分」の動画です。これを見れば「新NISA」の9割がわかります。残りの1割は、安藤証券までお問合せください。
新NISA講座
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