安藤証券 コラム

水の都おおがき(大垣支店より)

2024年1月12日掲載

ac20240109_image01a.jpg大垣市と安藤証券

明治41年創業の弊社個人創業者である安藤竹次郎は、ここ大垣市で誕生し、弊社ゆかりの地であります。

大垣(大柿)市の由来

「おおがき」という名称は鎌倉時代から確認でき、東大寺文書に「大柿又三郎」という人物が登場します。「大柿」はその後の資料にも見られ、この時代大垣には「大柿」という地名があり、地名を苗字にした大柿氏が領主を務めていたと考えられています。この大柿は「大きい柿」という意味ではなく、洪水によって土砂がえぐり取られた地「大欠(おおかき)」からきています。

その後、室町時代の帳簿に「大垣」という表記が見られるようになり、現在の大垣を治める代官として「大垣中務丞氏信」が登場します。

「大柿」と「大垣」の名称は江戸時代に至るまで併用されていたと考えられています。太閤記などでは「大柿城」の表記が確認でき、関ヶ原の戦いにおいては西軍・石田三成の拠点となった大垣城に向かう徳川家康に禅僧が大きな柿を献上すると「大柿(大垣)が既に手に入った」と喜んだという逸話が残されています。

水の都(大垣市)

大垣市は岐阜県西部の西濃地方に位置する岐阜県第2位の都市で1918年(大正7年)に全国で71番目の市として誕生しました。

大垣市中心部と他自治区を挟んで飛地となっている、旧養老郡上石津町・旧安八郡墨俣町が平成18年3月27日に編入され、飛地の合計面積が旧大垣市の面積を大きく上回る大規模な飛地のある自治体は全国でも珍しく、地下水が豊富でありいたるところで自噴水が見られ「水の都」の異名もあります。

濃尾平野の北西部に位置し、古くから木曽川、長良川、揖斐川などの堆積作用によって陸地化が進み、沖積平野が形成され、これにより一帯に地下水盆が形成されました。

自噴を含め湧き水として24か所が「湧き水マップ」に紹介されています。市内外からも多くの人々がたくさんの量の水汲みに訪れます。また和菓子作りも盛んで、綺麗な水でできた「水まんじゅう」は大変有名です。

ac20240109_image02.jpg

奥の細道むすびの地

かの松尾芭蕉は約5カ月間、東北や北陸地方を旅し、その行程約2400キロメートルの体験・感想をもとに俳句と紀行文を組み合わせた「奥の細道」を書き上げました。この旅の終着地が大垣です。

芭蕉は、2週間ほど大垣の人々と交流してすごしたあとに水門川を舟で下り、桑名へと旅立ちました。

その別れの時に読まれた句が、「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」です。

ac20240109_image03.jpg

伊吹おろしと積雪

濃尾平野の北西、若狭湾から琵琶湖を抜け伊吹山の麓の関ヶ原に至る回廊の地形により、冬の時期には日本海側の風がこの回廊を通過する事により、冷たく乾いた風となって吹き込み「伊吹おろし」となります。

この伊吹山で昭和2年(1927年)2月14日に記録した11m82cmの積雪量は世界記録としてギネスにも登録されています。その高さは4階建てマンションに相当します。

また冬季は関ヶ原の降雪の影響で、JR東海の新幹線・在来線は遅延、名神高速道路は不通になることも頻繁です。

大垣城

ac20240109_image04.jpg

天文4年(1535年)に建城されたとされ、 慶長5年(1600年)の関ケ原の戦いで、西軍 石田三成の本拠地となりました。寛永12年(1635年)からは、藩主として戸田家が11代にわたって居城し、昭和11年には国宝に指定されましたが、昭和20年に空襲にて消失。現在の大垣城は昭和34年に再建されたものです。

墨俣城一夜城

ac20240109_image05.jpg

1566年に木下藤吉郎が一夜にして砦を建てたと伝えられています。織田信長がこの城を拠点に美濃を制覇し、その後の豊臣秀吉への出世の道を開いたとされています。

大垣市周辺の観光地など

【養老地区】
養老の滝(孝子伝説)
養老天命反転地(不思議なテーマパーク)
焼き肉街道(養老は精肉産業が盛んで多くの精肉店・焼き肉店が有ります)

【垂井・関ヶ原地区】
南雲大社(鉄鉱・鉱山を司る金山彦大神を主祭神として信仰を集める)
関ヶ原合戦場1600年(慶長5年) 天下分け目の決戦地
美濃国分寺跡
昼飯大塚古墳

【池田・大野・神戸・揖斐川地区】
池田温泉・大野温泉・谷汲温泉・久瀬川温泉・いび川温泉
富有柿・薔薇(苗)生産地 (富有柿発祥の地は隣の瑞穂市)
徳山ダム(日本最大級のダム・総貯水容量6億6000万立方メートルは日本一)

おわりに

安藤証券大垣支店はJR大垣駅南出口アーケードの徒歩5分にございます。

当社創業にゆかりある大垣市に誇りを持ち、岐阜地区・西濃地区その他、皆様方のお支えがあって昭和54年より営業を行っております。

西濃方面の豊かな自然で癒しに来てみませんか。お時間ございましたら是非お立ち寄り下さいませ。

ac20240109_image06.jpg

大垣支店のご案内はこちら

安藤証券コラムバックナンバー

西尾へようこそ(西尾支店より)

名古屋の西の玄関口 中川区の魅力(高畑支店より)

鉄のまち 東海市の魅力(東海支店より)

地上を走る地下鉄とリニモ 名古屋市名東区(藤が丘支店より)

桶狭間の戦いの舞台でもある 名古屋市緑区(徳重支店より)

コラム一覧に戻る