安藤証券 コラム
グランドスラム初戦「全豪オープン」が開幕!2025年のテニスサーキットが始まりました
2025年01月24日掲載
2025年テニスのグランドスラムの初戦になる「全豪オープン」が1月12日から、メルボルンで開催されています。(予選は1月6日~9日)
今、メルボルンは真夏。連日の30℃を超える中、2025年のテニスツアーが開幕しました。
世界で戦うテニスプレーヤーがこのグランドスラムの舞台を目指しており、今年は日本から錦織圭選手・大坂なおみ選手をはじめ予選から男女合わせて14選手、本戦からは男子3人・女子2人の計5選手が出場しています。
そして当社・安藤証券の契約選手からは「内島萌夏選手」「本玉真唯選手」が出場を果たしました。
この最高峰の大会・グランドスラムの「本戦」に出場できるのは、シングルスは男女ともに各「128選手」。そのうち予選を経ずに出場できる「ストレートイン」は104選手。
「ワイルドカード」という主催者推薦枠が8枠。残りの16枠をかけて128選手が予選を争います。予選は3試合に勝利してやっと本戦という非常に厳しい戦いです。
つまり本戦から出場できる「ストレートイン」の選手は、ほぼ世界の「TOP100」。この枠に入るだけでも非常に名誉のあることになります。
●今年は予選からの出場の「本玉真唯選手」
本玉選手は「全豪オープン」に過去3度出場し、昨年は初めて本戦に出場しています。
今年は、エントリー時の世界ランクが161位で予選からの出場となりました。
1月7日のシングルス予選1回戦に登場し、世界ランク236位・地元オーストラリアのアストラ・シャルマと対戦しました。
1stセットは6-3でとったものの、2nd セット3-6、ファイナルセット4-6で、2時間の激闘の末、逆転で敗れ惜しくも予選敗退となりました。
本玉選手は昨年の中盤に痛めた怪我の影響もあり、昨年後半はランキングを下げてしまいましたが、2025年はTOP100への期待が高まります。
●「内島萌夏選手」は大阪なおみ選手とともに「本戦出場」を果たす
一方の内島選手は、世界ランク63位で今年は「本戦からの出場=ストレートイン」となりました。今年の日本の女子で、「ストレートイン」は大坂なおみ選手と内島選手の2選手のみです。
1月12日の本戦1回戦に登場し、格上40位のマグダ・リネッテ(ポーランド)と対戦。
1stセットは4-6で落としましたが、2ndセットを6-2、ファイナルセットはタイブレークの末7-6(8)で逆転。全豪オープン初勝利を飾りました。
特にファイナルセットは、3-5で迎えた第9ゲームに、相手のマッチポイントがありましたがそれをしのぎ、6-6から10ポイントのタイブレークに突入。マッチポイントはサーブで相手を崩して得意のフォアから最後はボレーを決め、10-8で2時間を超える大熱戦を制しました。
勝利の瞬間、内島選手は両手を大きく突き上げ陣営に向けてガッツポーズ。
試合後のインタビューでは、「スーパーハッピー!リネッテ選手には1度も勝ったことがなかったのでこの勝利は本当にうれしい」「マッチポイントを握られたときは、前回(昨年9月にファイナルセットで敗退)と同じ展開かなとも思ったが、昨日の錦織選手のようにマッチポイントからでも挽回できると信じてプレーした」とコメント。
最後まで諦めずに攻め続けたのが大きな勝利へと繋がりました。
そして翌々日の14日の2回戦は、17歳の若さで世界ランク15位・第14シードのミラ・アンドレーワ(ロシア)と対戦となりました。
この試合は1stセットから激しい打ち合いとなり、内島選手は、ストロークに安定感のあるアンドレーワ選手のペースを崩すべく、フォアの強打と緩いループボールを使い攻めていきます。1stセットは序盤でブレークしたアンドレーワ選手がとりましたが、2ndセットは内島選手がリターンエースなどで攻撃を続けとり返しファイナルセットへ。
そして第7ゲームを内島選手がブレークし、ゲームカウント5-4で自身のサービスゲームを迎えあと1ゲームとなりましたが、目前に迫った勝利への意識からか、ミスが出る内島選手に対し、プレーの質と精度を上げたアンドレーワ選手が追いつき10ポイントマッチタイブレークに突入。
タイブレークは、序盤、内島選手が3-6の劣勢となりましたが、ドロップショットを使うなどして攻め続け5ポイントを連取。8-6とリードし再度内島選手に勝利が近づきましたが、アンドレーワ選手は長いラリーを繰りひろげながら実力を発揮し、3ポイントを連取、逆転のマッチポイントに。最後は19本のラリーの末にフォアの逆クロスが内島選手のラケットを弾き、2時間19分の熱戦の末、4-6、6-3、6-7(8)のスコアで17歳のアンドレーワ選手が勝利しました。
内島選手は、総ポイント獲得数が2ポイント差と惜しい敗戦となりましたが「世界ランク15位・第14シード」に互角に戦い抜いたことで、今後トップ選手とも充分に戦える力があることを証明してくれました。
グランドスラム自身初の3回戦進出とはなりませんでしたが、大きな経験と自身を手にした内島萌夏選手の2025年の活躍が期待できます。
この「全豪オープン」は26日(日)に決勝を迎えます。今年はどの選手が栄冠を勝ち取るのか。
次の週からもテニスの2025年ツアーが毎週、世界で開催されていきます。
グランドスラムは、5月の全仏、7月のウィンブルドン、9月の全米となります。その舞台に立つことを目指しての世界中の選手の熱い戦いが続きます。
そして、4月下旬(4月21日~27日)には、東京の「有明コロシアム」で当社が特別協賛する「安藤証券オープン東京2025・ITF World Tennis Tour W100 Tokyo」の開催が決まりました。世界のTOP100を目指す女子テニスプレーヤーが有明に集まります。
この大会も是非ご注目ください。