社員インタビュー
ディーリング業務の魅力
琉球大学法文学部、同大学院人文社会科学研究科(政治学専攻)修了。もともと社会の歴史や仕組みには関心があり、平和を沖縄で学ぶ意味は大きいと考え、政治学を専攻しました。在学中は国際関係史を中心に、冷戦、基地問題などの研究に励みました。答えがあるようでない難題へのアプローチの仕方を学んだ気がします。
証券ディーラーとは、株、先物、為替などの金融商品を売買し収益を積み重ねる職業です。一般的に証券ディーラーは契約社員として採用され、実績次第で契約が更新されるという雇用形態が多い職種です。一方、当社は証券ディーラーを新卒未経験の正社員として採用し、育成に力を入れていることが大きな特色です。また、本土(東京)での勤務を経験でき、沖縄へのUターンが可能な点も魅力の一つでした。
社会の仕組みや制度には関心があり、政治経済は好きな科目の一つでした。その一方で、金融については全くの無知で、漠然と何か大事な事だと認識していた程度でした。私の学生時代はITバブル期で、ベンチャー起業家やヘッジファンド、デイトレーダーなどの個人投資家が世間をにぎわす出来事も多々あり、そのようなニュースを見るたびに金融や株式といったものに少しずつ興味が沸いていき、金融の世界に身を置いて徹底的に学びたいと思うようになりました。ちょうど当社もその頃から沖縄営業所をスタートさせており、より身近に感じ志望に至りました。
当初のイメージは、チームの中での縛りや細かい決め事が数多くあり、徹底的なルールの元で運用する堅い仕事というものでした。実際にはほとんど個人の裁量に任されており、自由に取引できる体制が整えられている一方、損を出してもリカバリできるのは自分だけという責任も感じるようになりました。
市場の開いている時間は決まっていますので、規則正しいスケジュールだと思います。私の場合は、
8:30 出社/ミーティング
9:00~11:30 午前の取引
11:30~12:30 休憩
12:30~15:00 午後の取引
15:00~ 相場の振り返り/ミーティング、日報を作成し17:00退社
というものです。
現在は複数の国内株式を中長期で保有するスイングトレードが主体です。時には数秒単位で決済するスキャルピングトレードや先物、為替、海外商品を扱うこともあります。
常に勝ち負けのある職業なので成功と失敗の繰り返しです。
入社1年が過ぎようとしていた2011年3月、東日本大震災が発生しました。その際、株式市場もパニック的な動きに襲われ、凄まじい勢いで下落していきました。初めて経験する勢いの売りで、情報の整理も追いついていない段階であったにも関わらず安易な逆張りで買い向かってしまい、あっという間にロスカット(既定の損失限度額)に達してしまいました。
一方、コロナショックが株式市場を襲った2020年2月の混乱時には過去の経験を活かし、冷静に立ち回り過去最高益を上げることもできました。
どちらも世界が震撼した事件でしたが、知識を経験を積めばピンチをチャンスに変えることができると実感することができました。
失敗の原因はメンタル的なものが多く、目先の値動きに釣られて、勝率が低い場面で自己都合に希望的観測を交えた取引をしてしまい損失を被ることは未だにあります。一方で、自身の取引ルールに則り欲をかかず、相場に対して謙虚な気持ちで冷静に丁寧な立ち回りができると成功に結び付くことが多いです。想定通りの収益が残った際は一安心です。
金融市場のみならず政治経済、社会全体へと関心を広げ、興味を持って注意深く観察する力、自分で調べてみる行動力、集中力などはあった方がいいかもしれません。お金は誰の身近にもあるものなので特別な経験は必要ありません。強いて言うなら、情報や数字を的確に処理したいので、PCを使った作業、特にExcelが使えると作業が早いです。その上で、最も重要なのは相場を楽しめるかどうかだと思います。
まず圧倒的な金融知識が身に付きます。専門的な情報端末を使用し、毎日マーケットをリアルタイムで追うので、いま世の中で何が起きて注目されているのか鮮度の高い情報に触れることができます。ニュースに対するマーケットの敏感さには毎回驚かされます。
また時々、大きなニュースで相場の景色が一変することがあり、その際は歴史が動く瞬間を目の当たりにしたようで、不思議な感動を覚えます。予想だにしない非常事態が起きた場合、いかに損失を抑えて、むしろ収益機会にどう変えるのかという点はディーラーの腕の見せどころでもありますし、難しさも感じます。
そして給与面においては正社員採用なので固定給が保証されている点は安心できますし、実績に応じた成果報酬も用意されている点は大きなモチベーションの一つでもあります。
ChatGPTなどの生成系AI、再生可能エネルギー、蓄電池、ドローン、宇宙関連など新しい技術には注目しています。
収益に上限はないので、常に向上心をもって限界を更新し続けていきます。また、10年以上取り組んできた経験を活かし、後進の育成にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
特に若い学生の方々には遠い世界に感じる部分もあるかもしれませんが、日常にあるサービスやモノ、企業など実は株式市場に繋がっているものはたくさんあります。できるかどうかよりも、関心があるかが大切です。好奇心が勝る方は、是非チャレンジをお勧めします!
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