債券取引のリスク

債券をはじめ、金融商品への投資には多かれ少なかれリスクが伴います。投資する際の利回りはこの投資リスクの高い低いによって決まってくるといっても過言ではありません。ご自分の資金の性格に合わせどれだけリスクを受け入れられるかをよく考えて、ご自身の責任と判断で投資対象をきめる必要があります。

信用リスク

信用リスクとは、元本や利子の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるリスクをいいます。元本と利子を支払うための資金は、主として発行者の収益から生み出されますので、発行者の収益力やその安定性(つまり信用度)が元利払いの確実性に影響します。また、個々の債券の発行時に決められた担保提供制限や(一定の)利益維持といった財務上の特約も影響します。

信用リスクを確かめるには、発行者と債券の内容をよく理解することが大切です。そのためには、発行者の事業内容、財務等の経営状況等に関する情報と債券の発行条件をよく確認する必要があります。社債や円建外債には、募集時にこれらの内容を記載した「目論見書」が作成されていますので、これによく目を通し理解しておくこおをお勧めします。また、信用度をみるめやすとして格付けやカントリーリスク情報なども発表されていますので、これらも参考にするとよいでしょう。

※財務上の特約

発行企業の財務内容が悪化した場合などに、社債を保有している人の権利を守るために無担保社債に担保を提供する際の順位や制限などを取り決めたもので、社債の安全性に関係する重要な事項です。このほかの取り決めとして、一定の条件のもので社債を期限前に償還するといった「期限前償還特約」が付されることもあります。

※格付け

社債等の元利金支払いの確実性などを専門的な第三者(格付機関)が評価し、その度合を簡単な記号であらわしたものです。信用度の高いものから順にAAA(トリプルA)、B(シングルB)などの記号で示されます。

格付けの高い債券は、それだけ安全性が高いと判断されて、一般的に発行者にとって有利な条件を付けることができます。売買の際も相対的に低い利回り(高い価格)で取引されるのが通例です。

※カントリーリスク情報

格付けとは観点を変えて、発行体の属する国自体の信用リスクを評価したものです。 現在、(株)日本格付投資情報センター(日系)、インスティテューショナル・インベスター(米系)、ユーロマネー(英系)などから発表されています。

価格変動リスク(金利変動リスク)

債券を満期まで持たずに途中換金する場合は、市場価格(時価)での売却となりますので、市場価格の変化によって購入価格を上回る場合も下回る場合もあるので注意が必要です。とくに、満期までの期間が長い債券ほど、市場価格の変動幅が大きくなる傾向があります。これを一般に「価格変動リスク」といいます。

ところで、市場価格(時価)は、景気や政策など様々な要因による金融情勢を反映した市場金利の変化に応じて敏感に変化します。一般に債券の市場価格は、市場金利が高いときは安く、低いときは高くなります。つまり「価格変動リスク」とは、債券の資産価値が市場金利に応じて変化するリスクであるということができます。なお、変動利付債の場合は利率も市場金利にスライドして変化しますので、購入時にその条件をよく確かめることが必要です。

為替リスク

外貨建外債や円建外債のうち(リバース)デュアルカレンシー債等、元金や利息の受取りが外貨で行われるものについては、それぞれの受取時点における為替レートの水準によって、円貨に換算したときの受取額が異なることになります。外貨に対して円高になると円換算したときの利回りは低下し、逆に円安になると円換算の利回りは上昇します。

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