ブックタイトル証券新報 1976号
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証券新報 1976号
平成26年1月15日発行昨年の米国の新車販売台数が1560万台超にリーマン・ショックの影響で急減した米国の新車販売が順調に回復している。調査会社であるオートデータが3日に発表した2013年の新車販売台数は前年比7.6%増の1560万199台となり、6年ぶりの水準に回復、住宅市場とともに米国経済のけん引役となっている。2013年の特徴としては、ピックアップトラックや多目的スポーツ車(SUV)など大型車の販売台数が前年比10.5%増えて新車販売台数の半数を超えたことで、新車販売の回復を象徴する現象となっている。背景としては低金利の継続や株価上昇に伴う資産効果などで消費マインドが改善していること、シェール革命などでガソリン価格が低位安定していることなどが挙げられ、リーマン・ショック後に発生した買い控えの影響が一巡、買い替え需要が顕在化している。世界第2位の新車市場である米国市場の回復は自動車産業の業績拡大を通じて米国のみならず、世界経済にも好影響を与えるものと思われ、回復傾向が続くかが注目されるものと思われる。米国の新車市場の特徴は、単価が比較的高く、利幅の厚い大型車の構成比が高いことであり、前述のように2013年は特に大型車の販売台数が順調に推移、日米の大手6社(ゼネラル・モーターズ、フォード・モーター、クライスラー、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車)が順調に販売を伸ばしたほか、SUVに強みを持つ富士重工業は前年比26.2%増と突出した伸びを示した。自動車産業はすそ野が広く、中でも大型車の販売が順調に推移していることは完成車メーカーから部品メーカー、素材産業へと波及して景気回復に好影響を与えることとなる。2014年は伸びがやや鈍るとの見方も出ているが、足元12月の販売台数は年率換算で1540万台となっており、今後の動向が注目されるものと思われる。2米国新車販売台数の推移(月次ベース、データの出所はオートデータ)0200,000400,000600,000800,0001,000,0001,200,0001,400,0001,600,0001,800,00020 07年1月2009年1月2011年1月2013年1月